診療内容>ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは、皮膚の最外層を覆っている角質の一部を薬剤で溶かし除去する治療です。毛穴のつまりを開放し引き締める効果、美肌効果、肌のハリを生み出す効果などがあります。当院では、ニキビの患者さんに積極的にケミカルピーリングをお勧めしております。ニキビに対する効果としては、次の3つがあります。 1.活動性のポツポツニキビを早期に治す効果 2.ニキビ痕の赤みと色素沈着を消失させる効果 3.ニキビを予防する効果 当院では、ピーリング剤としてグリコール酸を使用しております。グリコール酸はさとうきびに多く含まれる成分で、ヒトの肌に塗っても刺激が少なく角質に対して穏やかに作用することから、ピーリング剤として広く使用されているものです。 ピーリングをする際に重要な点は、十数層ある角質をどの程度除去するかということにあります(ピーリングの深度)。通常、グリコール酸の濃度と肌に塗布した時間でピーリングの深度を調節しています。 当院では、第1回目のピーリングを行う際の目安として、グリコール酸の濃度が20%のものを使用し、皮膚に塗布する時間を10分と決めております。2回目以降のピーリングの濃度は、前回の皮膚に対する反応と治療効果を診た上で徐々に上げていきます(最大濃度は60%)。

通常、ケミカルピーリングは2〜3週間に1回の割合で受けていた だくようにしております。合計3〜5回程度受けていただきますと、ニキビの改善効果、美白効果、美肌効果(化粧のノリが良くなる)を実感していただけます。

また当院は、ケミカルピーリング後にイオン導入を受けていただくことをお勧めしております。肌の角質が薄くなった状態ですので、ビタミンC、ビタミンEといった有効成分が皮膚に取り込まれやすくなっているからです。ケミカルピーリングとイオン導入を組み合わせた場合、治療時間は80分となります。コースの内容は、まずスチームを当てて毛穴を十分開かせ、皮脂の吸引、ピーリング、特殊マスクによるクーリング、イオン導入と続きます。内容的にも技術的にも非常に充実したものとなっておりますので、一度治療を受けていただくだけでも効果を実感していただけることでしょう。ピーリング後の注意点はサンスクリーン(日焼け止め)を塗っていただくことぐらいです。また、治療の直後からお化粧が可能です。

ケミカルピーリングは顔以外の部分でも可能です。特に治りにくい前胸部、背部のニキビの方にはお勧めです。胸と背中の両方にニキビのある方には、椅子に座ったまま同時にピーリングを受けていただくことができます。

Copied title and URL