診療内容ーケミカルピーリング

   
ケミカルピーリングとは・・・
フルーツ酸などのピーリング剤を用い、蓄積された古い角質を剥離することで、(ケミカル=医学的・ピーリング=剥がすという意味です)新しい皮膚細胞をつくる働きを促します。皮膚の新陳代謝を整え、健康な肌の生まれ変わるサイクルを取り戻し、肌質の改善(ニキビ・シワ・くすみ)にも効果的です。ピーリングは主に酸を使っていきますが、酸の種類・濃度によって、強すぎると炎症をおこします。専門の医師が適切な濃度で施術を行えば安全です。
当院は比較的マイルドな効果のフルーツ酸を使用しています。肌の周期に合わせて約1ヶ月に一度の施術が目安です。
 
ピーリングで使用される薬剤・・・
 
AHA(アルファハイドロキシ酸)
フルーツ酸と呼ばれるもので、名前の通り多くはフルーツから取れるものです。 当院で用いるフルーツ酸(グリコール酸・乳酸)は、大きく2つの作用をもちます。1つ目は、古くなった角質層の剥離を促進すること。2つ目は、皮膚の細胞の再生を促進するという作用を持ちます。また、濃度によっても作用が異なり、高濃度のものは主に表面の角質の剥離をおこし、低濃度のものは、何層にもなっている角質層が肥厚するのを予防する効果があります。グリコール酸と乳酸では分子量の大きさが異なります。グリコール酸は乳酸よりも分子量が小さいため肌の浸透がスムーズです。 グリコール酸ピーリングの治療対象は、ニキビ・角化症・細かいシワになります。グリコール酸は、毛孔にすみやに浸透し、皮脂を効果的に除去し、皮脂の貯留を防いで毛穴を収縮させる効果があります。乳酸ピーリングの治療対象は、くすみ・シミを対象としています。乳酸ピーリングはグリコール酸ピーリングより、施術後の炎症反応がマイルドな為、肌の弱い方・高年齢の方にも安心して行えます。 乳酸ピーリングによる効果は、角質層のセラミド量を増加し、皮膚の弾力性を高め、保湿やシワを抑制す効果があります。

酸度が低い乳酸なので、ピーリング後の炎症反応は、とてもマイルドです。そのため、ビタミンCのイオン導入や外用薬との併用もスムーズに行え、シミ・しわを効果的に改善していけます。

 
TCA(トリクロール酢酸)
皮膚真皮の深さまで、剥がす方法です。(真皮は、血管のある深さです。)よって、ピーリング後にガーゼ保護が必要となります。剥がす深さによって、傷の治りが1〜3週間かかります。

* AHAによるピーリングは、ガーゼ保護する必要がなく、新しい柔軟性のある角質層に、生まれ変わります。普段の生活のことを考えるとAHAによるピーリングの方が、日本人にあったピーリング法といえます。

 
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