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肌荒れ、ニキビ肌、赤ら顔の原因について解説。肌にとって大事なバリア機能について

[2022.04.16]

今回は『日焼け止めを控える』ということをテーマにお話したいと思います。

過去30年から40年程の間は紫外線がコラーゲン繊維の断裂を起こしたり、メラニン色素を過剰に作って、それが排出されずに残ったのがシミとして残って目立ってしまうということで、日中、外を歩くときは日焼け止めクリームは積極的に塗りましょう!と、徹底的に紫外線対策をしましょうという時代が続いてきました。

ところが昨今、肌荒れの患者さん、およびニキビ肌の患者さん、あるいは赤ら顔の患者さんの肌質の患者さんを診察して、ふと気づいたことがあります。それは、過剰に日焼け止めを塗るという行為がかえって肌を痛めつけて、その結果毛穴をふさぐ、ニキビが増えたり、それから、日焼け止めを落とす時のクレンジングが強めのクレンジングとなって、皮脂角質を削り落とす!!ということに繋がっていると強く感じます。

確かに紫外線は小じわが増えたりとか、シミが増えたりという肌老化、エイジングスキン、もしくはサンダメージを引き起こすものではあるんですが、毎日UVクリームをつけては、帰ってから化粧を落とす時に"きれいサッパリ"とクレンジングをかける!ということを繰り返し行うと肌ダメージはものすごく大きなものになります。その結果、肌のキメ、肌の内部の細胞の水分蒸発を防いだり、それから、外的の侵入、細菌感染などを阻むバリア機能が綻びを見せたり破綻してると思っております。

そうすると、抵抗力が落ちた肌は乾燥しやすく、痒みが生じたり多少の刺激、ファンデーションをのせたぐらいの軽い刺激に対して、接触皮膚炎、かぶれ症状を引き起こしたり、ニキビを簡単に引き起こしたりする恐れが高くなります。こういったことを考えますと、日焼け止め、ファンデーション等に軽く含まれてるのは今回除外して、あえて、下地クリームもしくは日焼け止め成分の入ったUVクリームを積極的に塗るという行為はしない方がバリア機能の『保護』という観点から塗らない方がいいと結論に達しました。

とにかく、バリア機能としての皮脂・角質が、クレンジング等により削られますと、赤ら顔、キメが損なわれて、毛細血管が浮いて、酒さ・赤ら顔の原因となります。敏感肌によって抵抗力のない肌になってすぐかゆみが生じたり吹き出物が出たりという原因となりますので、この点を注意していただきたいと思います。

ただ、紫外線予防としては日傘をさすとか帽子をかぶるとかのケアはして頂いた方がいいとは思っております。

ゴルフするとか、海で長時間、日光のもと、アウトドアの活動をするという場合は例外的に軽くぬっていただくのはいいかと思います。

 

 

(医)美咲会 ふくずみ皮フ科形成外科

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