クライオプロ
デンマーク コーテックステクノロジー社製
液体窒素にひたした綿棒で圧迫する方法が、多くのクリニックで行われていますが、当院ではクライオプロという器具を使用しています。この器具を用いてからピンポイントの治療がやりやすくなりました。また、液体窒素の連続噴霧が可能となり、イボを長時間液体窒素にさらすことができ、イボの塊の奥深くまで冷気を伝えることが出来るようになりました。その結果、従来の方法に比べて、痛みはやや強いものの、少ない治療回数でイボを治すことが出来るようになりました。
又、併用してウィルスに効果のある軟膏で、ODTという密封療法を行うこともあります。
イボについて日々感じていることは、原因となるヒトパピローマウイルスが、人体に対する毒性が弱いせいか、免疫が反応して抗体が作られるまでに、数ヶ月から数年単位という非常に長い時間を要します。いつかは抗体ができ、自然治癒するのですが、それが1ヶ月先なのか5年先なのかはっきりしません。
また、イボ自体、軽いかゆみが伴うことが多く、指で掻きむしったあと指に感染し、その指で触ったあらゆる場所にウイルスを植え付けることになります。僕自身、この事から、ウイルスの陰謀説(かゆみを引き起こし、子孫を増やそうとする。)を唱えています。
通常、イボ治療を行う際、液体窒素治療、保険適用外の炭酸ガスレーザー治療では、皮膚全層が壊死に陥っても構わないという勢いで治療しております。
まるで親の仇でも討つかのごとく、徹底的にイボを叩きのめす気持ちで治療を行っております。が、実際に皮膚が死んでしまうことは一度もございません。その理由は、イボを栄養とする血管がイボ周辺に張り巡らされているせいで、傷の治りは正常皮膚に比べて、むしろ大幅に短いと感じております。
足底にできるイボを含めて、一般的にイボは治りにくいと考えられていると思うのですが、当院では、攻撃的な治療を徹底的に行うことで、1~2ヶ月の短期間で治すように心がけております。
長年治らなかったイボでお悩みの方はぜひご相談ください。