AGAとは②  | ふくずみ形成外科 育毛治療ラボ

前項の続きになります。

脱毛の原因には様々な事象が考えられるのですが、
前項で列挙した6つの項目のうち、最後の⑥髪の毛の洗い過ぎ
について、今日は述べたいと思います。

日々、AGAを含めた脱毛に悩む患者さんを 診察しているのですが、

皆さん驚くほどキレイ好きです。

ほぼ全員の方が、毎日シャンプーされています。 人によっては、朝シャンと夜シャンで日に2回洗う方も

珍しくありません・・・。

「毛穴に皮脂が詰まると抜け毛の原因になります!!」
この命題は、果たして正しいのでしょうか???

答えは、ウソです。

シャンプーメーカー、メディアから垂れ流される単なる
プロパガンダの類のひとつです。

毛穴の皮脂は、頭皮にとって必要なものです。 毛包内へ細菌の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。

それ以外に、機械のグリスの役割を果たしています。

毛穴の内、頭皮に近い部分(出口)は、毛包漏斗部 と呼ばれるのですが、文字通り漏斗状に外に向かって

開いております。

この漏斗部の皮脂をシャンプーやブラッシングで根こそぎ
落としてしまうとどうなるでしょうか。

それこそ、毛根(シャフトといいます)がグラグラになってしまいます。

砂場で棒切れを立てるのに、ふつうは砂を山状に盛ってその真ん中に 棒切れを突き刺して立てますよね。 反対に砂場にクレーター状のくぼみを掘って、棒切れを真ん中に立て

ようとしても立たないのは試さなくても明らかですよね。

クレーター状のくぼみが毛穴の開口部、棒切れが毛一本一本に相当すると考えたらどうでしょうか

支持部分を失った髪の毛一本一本は、四方にグラグラ揺れて
間違いなく抜けやすくなるはずなのがわかると思います。

ですが、ライオン等の育毛ローションを売っているメーカーはさらに続けます。 毛穴をスッキリキレイにすれば、毛穴から育毛ローションが浸透

していきやすくなるというのです。

これも真っ赤なウソです。

わざわざ閉じている筈の毛穴をこじ開けて、ローションを浸透
させなくても、毛穴以外の頭皮の方が圧倒的に面積が大きいのです。

頭皮の下では、血管網が網の目状に縦横無尽に張り 巡らされているんですよ!

細い静脈も細い動脈もたっぷりと四方八方に走っております。

ですから、わざわざ体にとって必要な皮脂を洗い流し、
毛穴からローションを注ぎ込もうとする必要なんてないのです。

ミノキシジル等の育毛ローションは、ふつうに頭皮に塗るだけで十分
皮下に浸透し、皮下血管網に吸収されます。

この際、マッサージも必要ありません

私が考える正しいシャンプーは、2日に1度で十分です。

二度洗いも必要ございません
シャンプーをしない日は、お湯ですすぐだけで汗や汚れは大部分落ちます

当院に来られる患者さんを観察していて、時々リサーチもいたします。
ほくろ除去等をご希望の方で、年齢の割に髪の毛がフサフサの方がおられたりいたします。

そこで、関係のないことですが、シャンプーの頻度をお聞きします。
そうしますと、高確率で2~3日に一回という返答が来ます。

70代半ばのご婦人で、今だ梅田地区で第一線で会社経営をされておられる 方がいらっしゃいます。 当院に美顔治療に通っておられるのですが、まあ髪の毛が見事に

フサフサなんですね。

それで、シャンプーをどのようにされているのかそっと聞いてみたんです。 すると、なんとご自分では家でシャンプーされないというご返答。

行きつけの美容院で週2回ほどシャンプーしてもらっているということでした。

このブログを読んでいただいている方、周囲に年齢の割に髪の毛がフサフサ の方がおられたりすると思います、そっとシャンプーの頻度を聞いてみて下さい。

共通点があると思いますので。

とにかく洗い過ぎは駄目です。
髪の毛も、手も、顔も、体もです。

「洗い過ぎない」という言葉では、物足りなくなっている自分がいます。

最近では、「顔も体も髪の毛もなるべく洗わないように」と申し上げております。

お湯ですすぐだけで十分なんですよ。
洗脳状態にある潔癖症の方は、怪訝そうな顔をされますがそれが事実です。

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