こんにちは。
「薄毛・脱毛」と言っても、すべてが同じわけではありません。当たり前ですが、原因、症状が異なれば治療内容も変わってきます。今回は、そんな薄毛の種類についてお話ししたいと思います。
前頭部の生え際の後退、前頭部から頭頂部にかけての薄毛や軟毛化という症状がでます。相談にいらっしゃる方に一番多く見られる症状がこれにあたります。また、男性型脱毛症は男性だけの問題ではなく、近年では女性の方にもこの症状が多く見られます。男女ともに、決して珍しい症状ではありません。
豆粒大から500円硬貨ほどの大きさの円形(または楕円形)に脱毛症状がでます。特徴としては、痛みはなく手グシなどで簡単に抜けてしまいます。
また、上記したのは一番典型的な症状ですが、この症状を繰り返し発症する方、円形ではなく帯状に症状がでる場合や頭部全体の毛がほとんど抜けてしまうこともあります。
代表的なものとしては、甲状腺や脳にある脳下垂体などの内分泌器官に異常(疾患)が発生し、それに伴いホルモンバランスが崩れている状態を言います。
これらの疾患は脱毛以外にも身体に症状が現れます。脱毛だけに関係したものではなく、体調に影響を及ぼしますので、専門医の元、しっかりと治療するのをおすすめいたします。
●先天性無毛症・乏毛症
生まれつき毛根がなかったり、少なかったりといった理由で毛がない、あるいは少ない病気です。この場合、頭部のみならず、全身の体毛も同じようにない、あるいは少ない場合が多いです。
また、生後1~2年で生えていた毛が抜け、そのまま生えてこないという症状の方や、頭部全体に毛がない全頭無毛症や部分的に毛がない限局性無毛症などと言われる症状の方もおられます。
その他にも、薬剤(抗がん剤 等)による脱毛や妊娠・出産に時によく見られる脱毛などもあります。
このように、「薄毛・脱毛」といっても様々あり、またそれぞれに考えられる要因も複数あります。近年、CMや広告では、すぐに“治療”という文字を多く目にします。“治療”と聞くと、なんだかこわいイメージをお持ちの方も多く、最初からハードルを高く感じるかもしれません。まずは、ご自分がどの薄毛・脱毛の種類なのかを知るところから始めてみるのはいかがでしょうか。