プロペシアとはAGA | ふくずみ形成外科 育毛治療ラボ

今回は、AGA治療では欠かすことのできない薬剤、「プロペシア」についてお話しします。

AGA治療で病院に行った際に、どの病院に行った場合もほぼ必ず処方されるのが「プロペシア」です。ではいったいどのような薬なのか、副作用は?など、よく頂く質問を踏まえ、わかりやすく簡単にお伝えできるよう書いていきたいと思います。

男性脱毛症(毛髪が細くなる、生え際の後退、頭頂部の薄毛)に対して効果的な育毛剤です。悪玉ホルモン(AGAの症状を引き起こす原因となるホルモン)を減らす効果があります。

※悪玉ホルモン:ジヒドロテストステロン(DHT)はAGA、前立腺肥大の原因となったり、

毛髪の正常な細胞分裂を阻害する作用があります。

【内服中の注意点】

  1. プロペシア、もしくはプロスカー(プロペシアと同じ成分のフィナステリド製品)を内服中・内服から1か月はPSA値(前立腺特異抗原)、前立腺の腫瘍マーカーの値が低めに出る可能性があります。なので、服用中にマーカーを計った場合は、その数値を2倍して正常値と比べるようにしてください。
  1. 服用中(最終服用日から1ヶ月間)は献血や輸血をしないでください。服用中のプロペシア、フィナステリドの成分により、献血した血液を胎児が男の子の妊婦の方に輸血した場合、外性器異常を引き起こす可能性があるからです。
  1. 妊娠を希望、今後妊娠の可能性がある女性が薬剤に触れないように注意してください。

妊娠中、妊娠の可能性がある方、幼児は服用の禁止はもちろんのこと、触れることも避けてください。

DHTは成人男性にとっては薄毛や抜け毛のようなAGAの症状、前立腺肥大、前立腺がんなどの進行を促す作用があるホルモンですが、幼児や胎児(男の子)には生殖器の発達に大きく影響を与えるホルモンなのです。また、この成分は皮膚吸収する可能性があるため、触れることも避けなくてはなりません。

当院で上記に各当する薬剤を処方した患者さんには同じ説明をします。そして、ここまでお話した段階でよくご質問いただくのが、「では、胎児が女の子の場合は特に気を使わなくて大丈夫か?」ということ。結論から申し上げます。「胎児が女の子でも、妊婦さんはこの薬剤には触れないでください」女の子の場合、婦人家系の問題が生じる可能性があるのです。

もし妊娠中、なんらかの形でプロペシアを吸収してしまうと、奇形児が産まれてくる確率が上がると言われています。

ちなみに・・・処方していることから、おわかり頂けるかと思いますが、成人男性が摂取する分には問題がない薬剤です。薬剤摂取期間にパートナー(女性)が妊娠しても退治に影響が出たという例は発表されていません。しかし、微量ながら精子に成分が含まれているのも事実です。例は発表されていないが不安だという場合は、妊活に入る1か月前から服用をストップしてしまうのも方法かと思います。(フィナステリド成分は服用をやめてから1か月程度で体内から成分が抜けます)不安はストレスになりますし、ストレスは妊婦の大敵です。不安を抱きながら妊活をするくらいならば、服用を一旦中止しましょう。

注意事項をご覧になって、なんだかこわい薬剤のように感じた方もおられるかもしれません。ですが、上記でも説明しましたが『成男性が服用するのには問題もない薬剤』です。

説明が長くなりましたが、このお薬剤を使用する際に気をつけることは1点、「今後、妊娠する可能性がある女性や、子供には触らせない」ということだけです。ご家族との情報共有、

保管場所の配慮さえして頂ければ、決して難しいことではないかと思います。

その他、なにかご質問や疑問、不安点などありましたら、お気軽にご相談ください。

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