毎日、「全身を念入りに洗わないこと。」が、すごく大切です!(その5) ~結局、乾燥肌からいろいろな肌病変が出現するのですよ。~ | ふくずみ皮フ科形成外科

毎日、「全身を念入りに洗わないこと。」が、すごく大切です!(その5)について、そろそろまとめ的な考察をしてみたいと思います。      ~結局、感想肌からいろいろな肌病変が出現するのですよ。~ しつこく、これまでのおさらいをしておきますね。 ①角質を温存させましょう。 →ピーリングやスクラブ洗顔は、一時的にすべすべ肌になりますが、長期的には乾燥肌からトラブル肌になります。 ②皮脂を温存させましょう。 →肌の乾燥を予防して、カビや細菌、ウイルスの肌内部への侵入を防ぎます。 ③常在菌を温存させましょう。 →十分な常在菌と皮脂と角質が連携し合って、上に書いた様々の外敵が、肌の内部に侵入するのを防ぎます。 →トラブル肌の方は、外敵が毛穴から進入し易くて、毛のう炎になったりすることが多いです。 これらの①~③で「バリア機能」を保持しているのですが、綺麗好きから生じた顔や体の各部位の洗浄のし過ぎにより、 「バリア機能」が正しく働かなくなるんですね。 その結果、どんな肌トラブルが起きてしまうのか、列挙してみたいと思います。 ①乾燥性皮膚炎 ②アトピー性皮膚炎 ③手あれ(主婦手湿疹) ④繰り返すニキビ ⑤肝斑(両頬骨部のぼんやりとしたしみ) ⑥抜け毛が多くなる。 ⑦白斑が生じる。(当院の患者さんのエピソードでたまにいらっしゃいます。) ⑧酒さ・毛細血管拡張(血管の浮き)・赤ら顔 ⑨敏感肌による化粧かぶれが起こり易い ⑩髪の毛が細くなる ⑪皮膚が薄くなる ⑫肌理(肌のきめ)が損なわれて、ちりめんじわが目立つようになる。 ⑬紫外線や化粧品に対する抵抗力が無くなり、慢性炎症が起こり易くなる。(赤ら顔) ⑭その結果、炎症後色素沈着(しみ)ができ易くなる。また、消えにくい。 →レーザーに対する反応が強く出すぎて、一過性の色素沈着が長引く。要するにしみ治療に抵抗性を示す。 ⑮洗顔やお風呂上りに肌が突っ張り易いので、保湿剤が手放せなくなる。 ⑯頭皮のフケが多くなる。→頭皮も痒くなる。 ⑰毛穴が大きくなり、肌表面が粗造になる。(ピー・ド・オレンジ状態になる。)(夏みかんの皮と言う意味です。) と言った感じでしょうか? まさか、それほどのことは起こらないでしょう!?というお気持ちの方が多いかと思います。 ですが、毎日診療していると、そうとしか考えられない肌状態の方が続々といらっしゃいます。 そして、綺麗好きを返上して下さい!と、洗浄剤の使いすぎに注意して頂くようお願いしますと、トラブル肌がみるみる回復されるんですね。 今日は、ここまでにします。 それでは、また!

吹角 善隆 拝

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