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Qスイッチ・ルビーレーザーとは
正常皮膚を痛めることなくメラニンや色素を除去することができる治療です。20ナノセカンド(1億分の2秒)というごく短い時間に高出力のレーザー光線を照射すると、メラニンや色素は急激に熱せられ、瞬間的にガスや小さな破片になり、2~4週間後にはメラノファージ゙と呼ばれる細胞に吸収され、メラニンや色素は消失します。老人性色素斑やあざの治療などに有効です。
こんなお悩みの方におすすめ
- 顔や体のシミが気になる
- 短時間でシミの治療をしたい
- 少ない回数でシミを治したい
- あざを薄くしたい
- ホクロを消したい
Qスイッチルビーレーザーの効果
シミの種類
大きく分けると老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)、雀卵斑(ソバカス)、肝斑、ADM(後天性真皮メラノーシス)、太田母斑、炎症後色素沈着などがあります。一般的にシミと認知されているものは老人性色素斑のことです。シミの中でもわずかに盛り上がったシミは、脂漏性角化症(イボ)であることがほとんです。脂漏性角化症については炭酸ガスレーザーの適応になりますので、ここ参照してください。
老人性色素斑の原因
シミ(老人性色素班)ができる主な理由は紫外線です。 名前の通り加齢によってもできやすくなります。皮膚に紫外線が当たると、紫外線から肌細胞を守るためにメラニンという黒い色素が生成されます。通常、メラニンは肌のターンオーバー(代謝)によって排出されます。しかし、紫外線をたくさん浴びてメラニンが過剰に生成されると、排出が追いつかず蓄積し、蓄積したメラニンがシミになってしまいます。また、加齢によりターンオーバーが遅くなると、やはりメラニンの排出が追いつかなくなり、シミとなってしまいます。
シミの形状や大きさは様々ですが、比較的円形や楕円形に近く、境界がはっきりしているのが特徴です。1つだけの場合もあれば複数できる場合もあります。
Qスイッチルビーレーザーの概要
治療時間 |
約5~15分 |
痛み |
レーザーの痛みをできるだけ取り除くために麻酔を使用します。治療内容によって、テープによる表面麻酔や注射の局所麻酔を行いますので、レーザー照射時には痛みを感じない方がほとんどです。 |
副作用・リスク |
施術後はカサブタが剥がれるまでテープを貼る必要があります。 |
メイク |
患部以外は、当日より可能です。患部は、カサブタが剥がれたら可能です。 |
洗顔/シャワー |
テープを貼ったまま入浴や洗顔は可能です。患部は擦ったりしないでください。テープが濡れた後は必ず替えの軟膏とフィルムカーゼ、テープでしっかりと保護してください。 |
アフターケア |
カサブタがとれた後は紫外線対策をしっかりと行ってください。 |
Qスイッチルビーレーザーの料金表
施術部位 | 料金 |
---|---|
シミ(老人性・そばかす) |
5㎜以下 10,000円(税込11,000円) |
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス) |
両頬 60,000円(税込66,000円) |
太田母斑 |
保険適応可 |
※上記費用の他に初・再診料、処方箋料、麻酔代、ガーゼ、軟膏代、テープ代が必要になります。
施術の流れ
カウンセリング
医師による診察を受けて頂きます。気になる症状や部位についてお伺いして患者さまに合わせた治療内容をご案内いたします。ご不明な点や不安なことがあれば遠慮せずにご質問ください。
洗顔・クレンジング
施術範囲が少しの場合はポイントでの治療をご希望の方には拭き取りでのクレンジングをさせて頂きます。範囲が広範囲の方は治療前にメイクや汚れを洗顔ルームで落として頂きます。クレンジング剤や洗顔料、タオル等はクリニックにてご用意しております。
麻酔
レーザーの痛みをできるだけ取り除くために治療内容に合わせた麻酔を使用します。小範囲やピンポイントの治療の場合はテープによる麻酔と冷却を行います。範囲が広い場合には注射の局所麻酔を行います。また治療の30分前に痛み止めを服用していただきます。照射中の鎮痛作用はもちろんのこと、予め痛み止めを服用しておくことで、治療後の麻酔が切れた際の痛みを緩和することができます。
照射
目を保護するゴーグルを装着していただき、レーザー照射を行います。時間は小さなものでは1~2分で終わります。
アフターケア
患部に軟膏を塗り、フィルムガーゼ―を付けた上から肌色のテープを貼り保護します。照射後個人差もありますが、カサブタが剥がれるまでの約2週間貼っていただきます。
ご帰宅
患部以外は化粧が可能です。化粧をされる場合はメイク用品をご持参ください。
治療後の経過
施術後2週間前後でカサブタが自然と剥がれますのでそれまではテープで保護してください。擦ったり無理に剥がさないように注意してください。剥がれた後はうっすらと赤みを帯びています。 この状態では、肌は完全に治っていません。カサブタが剥がれた後は敏感で色素沈着しやすい状態のため直射日光は避けて日焼け止めを塗り日焼け対策をしっかりと行ってください。シミでは1回でほぼきれいになりすが、あざでは一旦濃くなったように見え、何度か治療を繰り返す必要があります。
よくあるご質問
Q.痛みはありますか?
A.レーザーの痛みをできるだけ取り除くために麻酔を使用します。治療内容によって、テープ貼用やクリーム塗布による表面麻酔、アザなどには注射の局所麻酔を行いますので、レーザー照射時には痛みを感じない方がほとんどです。
Q.治療後の経過はどうなりますか?
A.レーザー後、照射部分がかさぶたになカサブタになり自然に剥がれるまで、約2週間かかります。その間、ご自宅で軟膏、フィルムガーゼ、テープの処置が必要となります。
Q.シミ取りでの保険適用と保険適応外の違いは何ですか?
A.皮膚科の病院で保険が適用されるのは、「シミ」ではなく「アザ」と診断されたものや、外傷による色素沈着に対する治療です。一般的に「シミ」と呼ばれる老人性色素斑に対するレーザー治療には健康保険は適応させません。
Q.治療後に気を付けることはありますか?
ご自分で無理にカサブタを剥がしてしまうと色素沈着が残りやすくなります。治療部位を擦らないように気を付けて頂き、刺激を与えないようにし、自然に剥がれるまでお待ちください。また、シミなどの再発予防や色素沈着を防ぐため紫外線を直接受けないように日焼け止めを使用に紫外線対策をしっかりと行って下さい。
Q.手の甲や腕のシミは治療可能ですか?
A.手の甲や腕の他、背中や脚などにもピンポイントで照射ができます。シミの種類によっては治療法が異なるため、医師による診察で状態を確認させて頂いてから、治療のご提案をさせて頂きます。
Q.通院は必要ですか?
経過観察とアフターケア処方のために、原則として再診にお越しいただきます。ご自宅でのアフターケアも重要です。