症例写真です。顔の赤アザに対するレーザー治療 50歳代の女性 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科 | ふくずみ形成外科院長のブログ | 美容外科・美容皮膚科・形成外科

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あざ/2018.09.25

今回は、赤あざ(単純性血管腫)のレーザー治療について触れて見たいと思います。 患者さんは、50歳代の女性の方です。 当院に初めて来られたのが、2009年5月です。 それまでに複数の病院で、赤あざに対するレーザー治療をかれこれ5回程度受けておられたご様子です。 ある程度薄くなったものの、少しでも改善の余地があればと希望され、当院を受診されました。 当院では、Vビームを4回とVビームⅡを1回受けて頂きました。 治療後の写真が、2枚目の写真となっております。

♬ 治療前 2009年5月30日

                                   

♬ 治療後 2017年11月27日

VビームⅡを導入してから、それまでVビームの治療で治療効果が頭打ちになっていた方でも、さらに上乗せ効果が期待できるようになりました。 VビームⅡは、Vビームよりパワフルになりました。 さらに、サブパルスと言う小さく小分けにレーザー光を出す方法が、従来のものよりさらに細分化されました。 この改良により、異常血管を破綻させることなく(紫斑形成が少なくなりました。)効果的に血管壁に十分な熱量を伝えることが出来るようになりました。 逆に、0.45ミリ秒というパルス幅の設定が、サブパルスが2つだったものを1つにまとめることで、よりパワフルな治療効果が得られるようになりました。 15年近く前にVビームが登場した際は、20ミリ秒や40ミリ秒といった長いパルス幅でゆっくり血管に熱量を伝える方法が、安全で術後の紫斑形成も少ないと、大変もてはやされたのですが、時代が経つにつれ、次の段階の治療効果を出すには、短いパルス幅が多用されるようになって参りました。 いわば、先祖返りとも言うべき現象が起こってきています。 すなわち、1.5ミリ秒や0.45ミリ秒のパルス幅を利用する照射方法が見直されてきたのです。 SPTL-1aやSPTL-1bという名前のダイ・レーザーが30年前に活躍した初期のレーザーがあります。 その頃のパルス幅は、ともに0.45ミリ秒でした。 最大出力は、直径5ミリのスポット系で10ジュールを出すのが精一杯でした。 現在の、最新型のVビームⅡは、スポットサイズが7mmで15ジュールもの出力が出せます。 しかも、DCDというクーリングシステムが搭載されていますので、レーザー光が照射される前と後に皮膚表面温度を下げる冷却スプレーが瞬時に作動するようになっております。 繰り返しになりますが、DCDの冷却スプレーは、とにかくスゴイんですよ。 レーザー光線が発射される1ショットごとに前後に2回ずつ作動するよう設定されています。 冷却スプレーのおかげで、皮膚表面温度を急激に下がりますので、高出力でレーザーを当てた場合でも、火傷を起こす心配が断然減少するんです。 当院では、パルス幅を1.5ミリ秒か0.45ミリ秒を選択し、DCDスプレーは、最大量の50ミリ秒を選択することが多くなっています。 少ない治療回数で、最大限の治療効果を出すための工夫はひと時も欠かせないと思っています。 私が、大学を卒業して医師になって以来、赤あざ治療に対するダイ・レーザー治療を25年間行って参りましそた。 その間、技術の進歩は留まるところを知りません。 もっともっと精進して、さらなる高みを目指したいと決意を新たにしている所です。 それでは、また!

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(医)美咲会 ふくずみ形成外科

 

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