【AGA治療】 脂質を抜くのは逆効果 | ふくずみ形成外科 育毛治療ラボ

日々の食事は重要だということを何度かお話ししてきました。ですが、患者さんたちと日々お話しさせていただくなかで、間違った認識のもと、生活していらっしゃる方が多いことに驚いています。その中でも、今回は意外と間違った認識をもっている方の多い「脂質」についてお話しします。

脂質はみなさんが知っている通り、人間に必要とされる三大栄養素の1つです。

ですが薄毛や脱毛、ニキビなど、美容に関する悩みには脂質は悪影響だと考え、摂るのを控える方が多くいらっしゃいます。しかし、実際には脂質は皮膚や粘膜の健康を保ち、脂溶性ビタミンの吸収を補助する働きがあります。そして、一般的なイメージとして一番多く挙げられるのが、脂質は皮膚の潤い(脂)が出過ぎるというイメージです。脂質を控える方の多くはこれが理由かと思います。最近では‘‘皮脂をキレイに取り除く’’ことを目的とした商品が市場に溢れています。そのため、皮脂自体が悪いもののように感じている方が多くいらっしゃいます。しかし、実際のところ、皮脂は皮膚を健康に保つのに必要なものです。

脂質を摂るのを抑えることにより、その皮膚を健康に保つための皮脂を減らしてしまっていることになります。

もちろん、脂質にも種類があり、摂り過ぎると健康に悪影響を与える場合もあります。ですが、反対に脂質が不足すると、動脈硬化やニキビ、三大成人病の原因になるということが近年明らかになってきました。また、上記した通り、脂質を摂らない方は肌の健康を保つ効果のある皮脂の分泌が低下するだけでなく、ホルモンバランスにも悪影響を与えます。

健康をはじめ、潤いがある健康的な肌を保つために毎日適量を摂取してくださいね。

次回は今回の「脂質」に関連して、今回少し触れた‘‘皮脂’’に関してお話しします。AGA治療、ニキビなどの肌荒れに対する考え方を見直す機会になれば嬉しく思います。

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