【AGA・肌荒れ】 皮脂 は悪いものではない・・・?! | ふくずみ形成外科 育毛治療ラボ

前回予告しましたとおり、今回は「皮脂」についてお話しします。

近年、市場では‘‘皮脂をキレイに取り除く’’商品が溢れています。その影響により、皮脂が悪いもの、肌トラブルや薄毛の原因は皮脂にあるような認識を持っておられる方が数多くいらっしゃいます。

そして、皮脂が悪いものという認識から、皮脂をキレイに取り除いてしまうがために、肌のトラブルを起こす方がとても多くいらっしゃいます。そのような方々は、その肌トラブルの原因は皮脂の取り残しによるものだと思い込み、更に皮脂を取ろうとし症状の悪化を招いてしまうという悪循環に陥りがちです。

脂性だからしっかり洗わないとニキビが出来てしまうとおっしゃる方がいますが、脂性の原因は洗い過ぎかもしれません。皮膚に必要な皮脂を摂ってしまっているせいで、皮膚が乾燥や外敵から自らを守ろうと、より皮脂を分泌するようになるのです。これも洗い過ぎによる悪循環です。

そしてこれらの現象は皮膚の一部である、頭皮にも言えることです。遠回りになりましたが、上記したことは薄毛に悩む方も行いがちな間違いです。皮膚・頭皮の乾燥、脂性はこの「洗い過ぎ」が原因の場合が大いにあります。そして、洗い過ぎる方に多いのが、ゴシゴシと力強く洗うということ。キレイにしなくてはという気持ちが強いがためにごしごしと皮脂を落とそうとなさるようです。そのゴシゴシと洗うという行為は、皮脂を落としすぎるだけではなく、皮膚を傷つけてしまいます。皮脂が落とされ、乾燥した皮膚に傷が付くのですから、肌にとって悪い環境にあることはお分かりになるでしょう。

これらのような悪循環に身に覚えのある方は、「極力洗わない、こすらない」というのを心がけるようにしてください。

もちろん、お化粧をしたり、一日外出、スポーツをしたりなどした日には皮膚に汚れやホコリが多く付着します。汗もかきますから、汚れと混じり不衛生な状態になります。

かゆみがでたり、肌に良い状態とはいえません。このように、明らかに皮膚に汚れが付いたと感じる時は「こすらない」というのを心がけながら、しっかりと汚れを落としてくださいね。

洗い方に関しては、以前に何度かお話ししていますね。

大切なことですので、今後も定期的にお話ししていこうと考えています。知識のおさらいの意味も込めて読んでいただけたら嬉しいです。

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