ザガーロとは

ザガーロは日本で2016年6月に発売された5α還元酵素1型および2型を阻害するデュタステリド製剤です。
デュタステリドカプセルではすでに前立腺肥大の治療薬として使われている「アボルブ」という薬がありますが、どちらもイギリスに本社を置くグラクソ・スミスクライン株式会社から発売されており、外観は異なりますが、中身は同じものです。

注意:「ザガーロ」と「アボルブ」はどちらも厚生労働省の認可所得している薬ですが、「アボルブ」をAGA治療薬として使用した場合は適正な使用とはみなされないため、健康被害が起きても医薬品副作用救済制度の対象ではありません。

ザガーロの作用

ザガーロの作用図

AGA(男性型脱毛症)は男性ホルモンであるテストステロンが5α還元酵素1型/2型によってジヒドロテストステロンに変換されることが原因の一つと考えられています。
ザガーロ(デュタステリド)はこの5α還元酵素1型/2型も両方を阻害することにより、抜け毛の原因であるジヒドロステロンの産生を阻害します。

ページトップの「AGAを知る」でもAGAのヘアサイクルや薬の作用についてご覧になることができます

注意:前立腺癌の目安となる血液検査PSA検査について
ザガーロは、前立腺肥大症の患者さんにおいて服用開始6カ月後から血液中のPSA値を約50%減少させます。
PSA検査を受ける際には、ザガーロを服用していることを必ず担当医師にお知らせ下さい。

プロペシア(フィナステリド)との違い

ザガーロ(デュタステリド)の効果を表す実験「フィナステリドを対照とした第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験(第Ⅲ相試験:非劣性試験 )」では20歳から50歳までの男性脱毛症患者917名を対象とし、容量での効果の差や、フィナステリドとの優位性を調べています。
毛髪量のベースラインからの変化は、ザガーロ0.1mgとザガーロ0.5㎎の双方ともフィナステリドよりも毛髪の変化量は増える結果となっています。また、ザガーロ0.1mgを服用した患者よりも0.5mgを服用した患者の方がより、効果が高いという結果が出ています。
(当院でのザガーロの取り扱いは、0.5mgのみです)

ザガーロの作用図
  ザガーロ(デュタステリド) プロペシア(フィナステリド)
有効成分 デュタステリド フィナステリド
効果・効能 男性型脱毛症 男性型脱毛の進行遅延
薬の形状 ソフトカプセルザガーロカプセル 錠剤プロペシア錠剤
服用法 1日1回 時間を決めて服用
(食事の影響はなし)
6カ月は継続して服用して下さい
1日1回 時間を決めて服用
(食事の影響はなし)
6カ月は継続して服用して下さい
献血について 内服を止めてから6カ月は禁止 内服を止めてから1ヶ月は禁止
禁忌 本剤の成分及び他の5α還元酵素阻害剤に対し、過敏症の既往歴がある方、女性・小児・重篤な肝疾患をもつ方は服用できません 本剤の成分及び他の5α還元酵素阻害剤に対し、過敏症の既往歴がある方、女性・小児の方は服用できません
併用注意薬 CYP3A阻害作用を有する薬剤
リトナビル(抗HIV薬)など
なし
料金 1箱30カプセル 9,800円(税抜き) 1箱30カプセル 7,500円(税抜き)

服用方法

1日1回内服して下さい。食事の影響を受けない為、いつでも服用できます。
噛んだり、カプセルの中身をあけないで、飲んで下さい。
(内容物が口腔咽頭粘膜を刺激する場合があります)

適応は成人の男性脱毛症のみです
20歳未満での安全性及び有効性は確立されていません。

ザガーロと水

副作用について

  • 10人に1人以下であらわれる主な副作用

    勃起不全、性欲減退、射精障害
    これらの副作用はザガーロの服用中止後も持続する場合があります。

  • 100人に1人以下であらわれる副作用

    乳房障害(乳房の腫れや痛み)

  • その他

    男性の生殖機能への影響(精子の数や量の減少・精子の運動を弱める)

  1%以上 1%未満 頻度不明
過敏症   発疹 蕁麻疹
精神神経系   頭痛 抑うつ気分 浮動性めまい
味覚異常
生殖系及び乳房障害 性機能不全
(性欲減退、勃起不全、
射精障害)
乳房障害
(女性化乳房、乳頭痛、
乳房痛、乳房不快感)
精巣痛、精巣腫脹
皮膚     脱毛症
(主に体毛脱落)、多毛症
消化器   腹部不快感 腹痛、下痢
その他     倦怠感、血中クレアチン
ホスホキナーゼ増加